今年(2024年)1月、認知症基本法が施行されて約1年、12月3日に認知症施策推進基本計画を閣議決定されました。 【「新しい認知症観」の普及へ】(讀賣新聞オンライン)

読んでみましたか? 基本計画。総ページ数31ページあります。詳しく知りたい方は、 【厚生労働省のサイト】 で。簡単に言うと、

①学校や職場で理解を深める教育

②利用しやすい製品やサービスの開発促進

③ボランティアに参加した認知症の方に謝礼

④適切な医療と福祉サービス

⑤原因・治療法の研究推進

入りました。「適切な医療」

ポッキーの日に投稿した記事: 【わたしはしつこいんです】 で医師法に「適切に治療しなければならない」という文言を入れてほしいと書きました。

法律ではなく計画なので、違反しても罰則なんかないんですが、一歩一歩です。罰を与えたいとかではなく、「取組みを推進する」という計画だけで、どれだけ効果があるか、ちょっと、信用が…。まあ、一歩進んだ、という事はいい事で…す…。

厚生労働省がアップしたファイルの一部分の画像
認知症施策推進基本計画の16ページ目

上の5.(1)にある「専門的、又は良質かつ適切な医療」を提供する事は、医者としては当然の事だと思いますよね。でも計画の文言の中に、わざわざ「良質かつ適切な医療」という言葉が出てきます。裏を返せば、今現在、認知症の方々は「良質で適切な医療」を受けられていないという事でいいんですよね。

尊厳あるケアを享受する権利があります、認知症でも。

いいですか? 適当な医療ではダメなんですよ。「8年前に、【アリセプトの添付文書】が改訂されたんですけど」って素人に指摘されたくないでしょ。