ちょっと前に、社会福祉士の方のお話を聞く機会がありました。
家族にはケアラーの義務はない、社会全体でみるべきだ、というお話でした。
扶養の義務はあります。法律(民法877条)で決められています。保護責任者等遺棄罪とかってニュースでよく聞くけど、それはこの義務に反するという罪です。
でも家族が介護をしなければいけない、という法律はありません。
ある方が反論してました。
「理想論でしょ。」って。
まあ…、結局…介護度が低いと色々制限があり、(素人の)家族がみる羽目になって、その期間が、長いでしょう? 現実からかけ離れている「理想論」だと。
社会福祉士はそれに答えて、だから相談窓口として、この社会福祉協議会があるんだ、って。
わたしが住んでいる地域の県には以前からあったんですが、より身近であるはずの市の社会福祉協議会は、最近までなかったんだそうです。それは知らなかった。…あ、なかったから知らないのか。
まだできて間もないから、知らない人が多いという問題があるけど…(省略)がんばります、相談してください、みたいな回答でした。
介護利用者と介護従事者には、利害関係があります。介護事業はサービスを提供して、利益を得るという職業なので、当然です。
でも社会福祉協議会は中立ってところが、いいところだと思うんです。行政側ではないし(民間の組織です。)、相談者から利用料を徴収していない(営利を目的としていません。)から。
「理想論」って、現実に沿っていない絵空事を言ってるだけって印象ですが、社会福祉協議会の人達は、現実を理想に近付けようと活動しているので「いい理想論」だ、とわたしは思うんですけどねえ。理想を掲げないと、一歩だって理想に近付く事はないんですから。絶対に。ね。