夫婦が24時間365日、一緒に過ごすようになるきっかけは、定年退職である事が多いんじゃないでしょうか。うちはそうでした。
母は花が好きで、今でも花を見るとテンションが上がるみたいで、指さして「きれい」と言います。華道をやっていた事もあり、庭で花を育てていました。
葉蘭って知ってますか。生け花でよく使う葉っぱなんですが、花屋さんに売ってないのかな? 庭で育てていました。
お弁当箱に仕切りで入っている緑色のバランは、昔は葉蘭を切って使っていたそうです。
ピンクのばら、チューリップ、ビオラ、パンジー、ベゴニア、フリージア、マリーゴールド、サツキ、などなど。春に咲く花が多かったです。
父が仕事を辞めると、暇だからと言って、母が育てていた花木を引っこ抜いて、花壇だった所で野菜を作り始めました。引っこ抜かれて地面に横たわって、しおれている花たちを見て、母は何を思ったでしょう?父に文句を言ったら、倍以上になって返ってくるのはわかっています。我慢するしかありません。でも我慢して黙ってると、その顔は何だ、とキレる。
「ペコロスの母に会いに行く」の著者の岡野さんのお父さんは、お酒が入ると暴力的になったそうですが、うちの父はシラフで暴力的です。
こんな人と、この先24時間365日一緒に過ごすんですよ?
認知症の原因はいろんな説があり、治療法は解明されていません。予防法はアンケートや統計を元にしたものが多いような気がします。そんな中、認知症専門医の長谷川先生調べ。「女性に多いアルツハイマーは、亭主が原因?」
独善的で、自己主張が強く、苦言(クレーム)が多い亭主を持つと、奥さんは抑圧されて、従属せざるを得なくなり、思考停止してしまうから、アルツハイマーになるのでは? という説。
なるほどねえ。うちも当てはまりそう。