母が処方されていた認知症の薬、アリセプトのジェネリック「ドネペジル塩酸塩錠」について、以前も記事を投稿したことがあります。 → 【以前の投稿「認知症の薬について」】
アリセプトもドネペジル塩酸塩錠も添付文書に、
「通常、成人には1日1回3mgから開始し、1〜2週間後に5mgに増量し、経口投与する。高度のアルツハイマー型認知症患者には、5mgで4週間以上経過後、10mgに増量する。」
と書いてありました。2016年までは。
医薬品の添付文書には、使用上の注意や用法・用量などが書いてあります。法律に基づいて、医薬品の製造販売業者が作成する公的文書です。医師はその文書に従って処方しなければいけないようです。
つまり、文書に従って、絶対に増量しなければいけなかったという事です。
逆に量を減らすと、文書に逆らっているので保険適用ではなくなり、自費(10割負担)になっていたそうです。「減らしてはいけない」という文はないのに。
2016年までは。
でも今は一文追加になっています。
「なお、症状により適宜減量する。」 詳細はこちら→ 【アリセプトの用法用量】
8年前に量を減らしてもいいと変更されています。
でも認知症の治療に積極的ではない医者は、文書が改訂されたことに気付かず、「症状によって減らす」なんてせずに、3mmから始まって、10mmまで必ず増やし続けていたそうです。母のように規定以上の量でなくても、人によっては脳への負担は大きいのでは…。
2016年かあ…。ちょうど母がひとり歩きをしていた年です。
8年経った今はもう、そんな医師はいないと思いたいです。
わたしはアルツハイマー型認知症のお薬についてしか調べていないので、他のお薬についてはわかりません。病気の事は医者に聞けばいい、という時代ではなくなっている気がします。病気になっているのは自分や自分の家族だから、少しでも疑問に思ったら自分で調べなきゃ。
2021年、薬機法の改正により添付文書は電子化されたので、ネットで簡単に閲覧できるようになっています。