体験は丸1日の体験ではありませんでした。「午後からレクリエーションがあるから、その時間帯はどうですか」という事だったので、体を動かす事もできるし、その時間に行く事にしました。

グループホームには午前から夕方までの外出届を出しました。グルーホームから自宅まで10km、体験する小規模多機能型居宅介護施設までは12km。遠いので余裕を持って、途中、お昼を食べて、小多機の施設に向かう事にしました。母は久しぶりの外出です。特にイヤがる素振りもなく、おとなしく付いて来てくれました。

施設に着くと、レクリエーションの準備をしていました。

スタッフの皆さんの第一印象は、声がとても大きい。耳が聞こえにくい方もいらっしゃるから、大きい声になるんでしょうね。だとしても、今までで一番大きい声です。

レクリエーションは、椅子に座り輪になって、風船でバレーボールをしました。利用者さん達の動きに合わせて、かけ声を掛けます。その声も大きいし、笑い声も大きかったです。レクリエーションは単純なものでしたが。とてもにぎやかでした。

母は人見知りを発動してましたが、風船が来ると手を出しました。避けようとしただけだとしても、なんとなく参加できてるふうでした。

家では、母は静かにのんびりと猫と過ごしていたので、こんなにアグレッシブな雰囲気で大丈夫かなと少し心配ではありますが、半分くらいが認知症の方だそうで、対応には慣れているような印象でした。

ひとり歩きが始まってこれまでの短期間で、母と一緒にいろんな職種の人に会いましたが、認知症を知らない人の対応って、だいたい恐る恐るな感じでした。うまく説明できませんけど、慣れている人とは全然違います。

やっぱり施設は、「認知症対応型」がいい。

体験は無事に終わり、母がどう思っているかはわかりませんが、こちらにお世話になることに決めました。