大きな台風が近づいてきています。【ウェザーニュースの記事】
大きな災害が予想されると「命を守る行動を」って言われます。症状が中期に差し掛かった認知症の母を避難所に連れて行って、知らない人がたくさん集まる慣れない場所で一晩過ごさせるとか、できる気がしません。
母だけじゃありません。うちには猫もいます。
飛行機事故とか一刻を争う場面では、ペットの命より人間の命が優先されるのは仕方ないと理解はできます。
でも避難する猶予がある場合、選択しなければいけません。母と猫を連れて避難所に行くかどうか。行けるかどうか。母だけならまだしも…、猫…。
人間の命は優先されるんですよね?
ペットを飼っていない人の命と、ペットを家族としている人の命の重さは同じですよね? 同じ人間なんだから。
どうして、避難したくても避難できない人が出てくるんでしょう?
「人の命を守る準備」は行政がやってくれなきゃ、わたしたちは「自分の命を守る行動」ができません。
何年か前、大きな台風が近付いて来た時、父は一人でさっさと避難所ヘ行きました。
わたしと母と猫たちは、家の中で一番風当たりの弱い1室にこもり、一夜を過ごしました。猫たちは一晩キャリーケースの中に入れて一緒に過ごしました。幸い、家もみんな無事だったから、よかったけど。
災害がある度に思うんですが、自分の命を守る行動を躊躇しなきゃいけないなんて、おかしくないですか? 命を守る行動をさせてください。