小規模多機能型居宅介護の通いを利用し始めてすぐ、帰るのを拒否した母ですが、その後も続きました。最初は周辺症状の一つなんだから、しようがないのかな、と思っていました。
症状の一つではあるんですが、症状が出るきっかけはありました。
正確に言うと「帰りたくない」じゃなくて、「外に出たくない」のでした。
帰宅拒否が出るのは、いつもわたしが遅番の時、そして冬。送迎の時間帯に日が暮れていると、外に出たくないみたい、と職員さんは予想していました。暗いのが怖いのかも、と。そして母が施設を出る時には入口付近の電灯を点けて、足元も懐中電灯で照らすと、誘導しやすかったそうです。家の近くでも街灯の下に送迎車を停めたりして、工夫してくれました。
これがわかるまでに、3、4年はかかりました。
帰宅拒否も出たり出なかったり、帰る時間に暗いのは、冬の時期と雨の日。きっかけを特定するのに長い時間がかかりました。
アルツハイマー型に夕暮れ症候群というものがあります。「夕暮れ時、不安になり混乱した言動をとる」のだそうです。症状として ①落ち着きがなくなり、興奮する。②外出したがる。(ひとり歩き) などがあります。
母の場合、夕方の時間に関わらず空が暗いのがダメみたいです。母のひとり歩きは、明るい日中だったし。暗くなると、逆に外に出たがらなくて、「帰宅拒否」をしてしまいます。症状の個人差ってやつなんでしょうか。
外に出たがらない = 明るい部屋にいたがる、というのは明るくしてあげると落ち着くという夕暮れ症候群と共通するところです。
それにしても症状が真逆すぎて、調べても結びつけて考えるのは無理でしょ。
夕暮れ症候群の症例と全く同じ症状が出てれば、すぐにわかったのかもしれないのに…、時間かかってしまったよー。