冬の季節に一番大変だったのは、朝の「着替え」です。

母はとっても寒がりです。年を取ったから、とかじゃなくて若い頃からずっと。1年中、首にスカーフを巻いて、あっためていました。おしゃれの意味もあると思います。家にはたくさんのスカーフがありました。

小多機の通いを利用している時の冬は、防寒バッチリして送り出していました。ていうか、寒いと家から出たがりません。

服を着させるのは、いいんです。

でも「着替え」が大変なんです。まず脱ぐのをイヤがります。部屋が充分にあったまる前の朝だから、寒いのはわかります。わたしも寒いです。「着替えるよ。」とか「着替えよう。」とか事前に言うと察してしまって、もうダメです。拒否全開でした。早番の時の朝、仕事に行く前のバタバタな中での拒否は、勘弁してー、って。

「着替え」って言わなくても、たくさん重ね着しているものを1枚ずつ脱がせていては、気付かれます。「あ、着替えだ。」って。なので上半身を1回で全部脱がせてきれいな服を着せる。しばらく時間をおいて下の服。躊躇はいけません。

この方法がダメなのは、わかっています。普通に考えて、突然人に服を脱がされたらイヤですよね。女性だからなおさら。

わかってるんだけど、朝は時間がないんです。

「着替え」以外の言葉だったら、よかったのかなあ。「ごめんねえ。」とか「ちょっといい?」とか。そこら辺の工夫が足りてなかった、と思います。

そして今は、苦手な冬を冷暖房完備の施設で過ごしています。施設では薄着で過ごせています。大丈夫なんだろうけど、心配してしまいます。極端に寒がりな母だったから、寒くないのかな、って。

まあまあまあ、絶対に自宅よりは暖かいんだけど。(あ、悪口出そう。)

小さい遠赤外線ヒーターで暖を取る猫のここと母の画像。
あったまろ