母が出かけて帰って来ない、と聞かされるのはいつもわたしが仕事から帰って来た時でした。

父の説明は要領を得ません。いつ出かけたのか、気付いてからどれくらい経ったのか、どこを探したのか、探してない所はどこか、父からの情報はほぼありません。

父はその間、探していたのか、何かしていて気付かなかったのか、自分の行動の説明もしません。全く頼りにならないので、ケアマネジャーさんに報告してよ、警察に連絡した?ってわたしが言って動き出す感じでした。

ケアマネジャーさんに来てもらって一緒に家の付近探しているうちに、警察の方も来てくれました。父から状況をを聞き出そうとしてましたが、わたしが聞いた時と同じような内容でした。

みんな、手がかりなしで捜索したんです。

だいたいの方角もわからず、出かけてからの時間もわからないから、どれくらいの距離を移動しているかもわかりません。

母が帰って来た時のために誰か家にいなければと言われ、わたしが家で待つことになりました。帰ってきている途中かも、と家の近所を探しながら待ちました。

真夏だったので、母の体も心配だったけど、捜索を手伝ってくれる人たちも暑くて大変だったでしょう。

 

すぐに見つかる事もあれば、日をまたぐこともあり、1番長くて捜索に30時間かかった時もありました。

そんな捜索が6回。

母はラッキーなほうです。だって、手がかりのない捜索だったのに見つかったんだから。

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