山羊は上の歯がなくて、下の歯だけなんだそうです。母もおそろい。上の歯は全部なくて、入れ歯です。下の歯は全部あります。
認知症の症状が進行してからは、入れ歯の調整もできないし、歯の治療もさせてくれませんでした。歯科の先生には、「現状維持を目指すしかないですねえ。」と言われました。その「現状維持」もなかなか難しく、それは認知症とは関係はなく、ただ年齢ですよねえ。歯茎が弱ってきて歯周病にもなります。上の歯茎が弱ってくると、ドンドン入れ歯と合わなくなっていきました。
まず嚙み会わせが悪くなり、痛かったみたいで食が進まなくなりました。そしてもっと弱ってくると、入れ歯が外れやすくなりました。
なので、入れ歯装着をイヤがるようになりました。見てて食べづらそうだし、食が細くなるのは避けたくて、入れ歯装着をあきらめました。
ありがたい事に母の食欲は衰え知らずでした。
2022年には入れ歯をしなくなっていて、箸を使うのも面倒くさがるようになり、手で食べてました。食べたい気持ちが強くて、箸を使わない方がいっぱい食べれるから。…手でつかめる物の時は。
カップラーメンの時は、どうしても箸を使わないといけないから使ってますね。どっちにしても食欲が勝ちます。
まだ、残っている下の歯と上の歯茎で咀嚼できているようでした。
歯科の先生に「下の歯が1本でも抜けると、ドミノ倒しに次々と歯がなくなるから、注意して。お手入れをちゃんとしてください。」って言われました。
お手入れが大事なのはわかっているんですが、歯周病は治らないし、歯茎はドンドン下がっていきました。最初の1本が抜けるのは、時間の問題…。