小規模多機能型居宅介護の通いのサービスは、デイサービスの頃とは違って、行きたがる日があります。「行こう」とか「まだ?」とか、催促されます。そのタイミングを逃すと、ぐずり出す事もあるんですが、「行きたくない」という強い拒否は、前ほどありません。処方薬がメマリーに変わったおかげでしょうか。施設内での過ごし方が、デイサービスよりゆるいからでしょうか。

小規模多機能型居宅介護施設に通い始めてすぐ、そうなったわけではありません。徐々に、です。行きたがらない日も、もちろんありました。雨の日とか寒い日は特に、行きたがりません。

でもそれはわたしも一緒。大雨の中、出勤したくないし、寒い日はずっと布団の中にいたい。ただ仕事だから、行かなきゃいけないから、出勤するんです。

母は、行きたくないのに、行かなきゃいけない理由がわからないから、「行きたくない」時は「行かない」のが当然の反応。

そんな時はなだめすかしたり、冬は防寒具をたくさん装備して、家を出やすくします。雨の日は小雨になったタイミングで家を出ます。一歩家を出てしまうと送迎の車まで歩いてはくれます。

最初は、色々試行錯誤、工夫しないと家を出ようとしなかったけど、何年か後には行きたがるようになった、という事です。

あ、そうか。見送るのが父じゃないから? 父は、母のペースに合わせるという事は絶対にしないですもんねえ。工夫も何も父が力づくだから、母は反抗するんでしょ。ねえ?

そんな風に無理矢理連れ出されたデイサービスが楽しいわけがない。問題児だった母は、施設側に拒否られたのか、2回施設を変わってます。3ヵ所目はひとり歩きの頃で数ヶ月しか利用してません。

今回は長続きしました。職員の方たちが時間をかけて根気強く対応してくれたからこそ、数年後には施設に行きたがるようになったんでしょうね。

最初の頃は安定剤を飲んでいたのに、飲まなくても大丈夫になってたし。

送迎の車の中でピースサインをする母の画像
いってらっしゃい。