2024年のグッドデザイン賞の「グッドデザインベスト100」に、福岡市の「認知症の人にもやさしいデザイン」が選ばれました。

グッドデザイン賞のサイトの受賞結果発表のページの画像
-福岡市の「地域づくり」-

【福岡市のサイト】 から「デザインの手引き」をダウンロードできます。

住環境のデザインを改善することで、認知症の方でも過ごしやすくなる空間にしましょう、という提案です。

認知症の方が利用するスペースは「コントラストを強くしましょう。」とか、利用者が立ち入らないように「壁とドアを同じ色にしましょう。」とか。下の画像は、福岡市の「デザインの手引き」の中の一部です。

トイレや自分の部屋などの目的地に辿り着きやすくするためには、扉と壁の色の明度のコントラストを強くした方がいいという施設のサンプル画像
-コントラストを強くしたデザインー
立ち入る必要のない場所の扉は壁と同じ色にした方がいいという施設のサンプル画像
-コントラストを弱くしたデザインー

他にも、大きなピクトグラムを目印にしてあったり、照明の工夫だったり、カラーリングやコントラストの工夫について載っています。

福岡市の取り組みは、主に住環境の設備についてですが、「認知症未来共創ハブ」というサイトでは、食器のデザインについて提案されています。

【認知症未来共創ハブのサイト】

こちらは2014年に、スタンフォード・デザイン・チャレンジで最優秀賞を受賞したそうです。色や材質の工夫について、です。

【Sha Design LLC】 ←どんな食器かはリンクからどうぞ。めっちゃカラフルです。日本にはないカラーリングだけど、こんな配色がいいんですねえ。

認知症ではない方でも、加齢によって色覚が変化するそうです。それに加えて認知症が進行すると、奥行きの感覚・距離感覚・方向感覚がわからなくなるそうです。3Dじゃなくて、2Dに見えるって事でしょうか。その感覚はわかりませんが、色の工夫で認識しやすくなるんですね?

認知症初期の頃から、家庭でもこういう工夫をして目印に慣れてもらうと、記憶に頼らず目印に頼って行動できるようになるんだと思います。ちなみに住宅改修は、介護保険の負担率分(1割~3割)の費用でできます。限度額は20万円です。
【住宅改修費の支給(厚生労働省)】 詳しくはお住いの市町村へお問合せ下さい、だそうです。

母の認知症初期の頃に、こんな記事を見つけられていたらなあ…。トイレの外も中も色を変えてみたかったかも。

 

わたしには不要なものだけど、下のような本もありますよ。
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