離職って今勤めている会社の話ではありません。

コロナ禍の話です。コロナで最初の緊急事態宣言が2020年4月。

わたしが働いていた旅行業界は大ダメージで、出勤してもやる事がありませんでした。自治体で雇用維持助成金があって、雇用は継続されていました。緊急事態中はそれでよかったんですが、Go To トラベルのおかげで、少しずつ旅行客が戻って来た頃、問題が出始めました。少し忙しくなったからと言って、すぐに人を増やせる状況では、まだありませんでした。なのでその時にいる人数でやりくりしないといけませんでした。

そういう事情はよーくわかっています。できる範囲の事はしたつもりです。わたしは、母が帰宅するのを、家で迎えないといけないけど、1時間の残業だったらギリギリ間に合うので、手の足りない他の部署へ応援に行ってました。

どんどん忙しくなっていくと、その応援に行っていた部署に配属変更を言い渡されました。その部署でシフト勤務という事になります。今度の部署のシフトは、前のシフト体制よりもっと変則的で朝早くから夜遅くまでの3交代くらいでした。

夕刻に定時になる部署にいたから、母の自宅介護ができていたんです。

その頃、母が通っていた小規模多機能型居宅介護施設は、夜の遅い時間の送迎はしていません。わたしの帰りが夜だと、母には泊まってもらうしかありません。でも泊まりのサービスを利用人数は決まっていて、事前に予約して空いていれば利用できます。

頻繁にショートのサービスを利用できる環境じゃないと、その部署のシフトに対応できません。

 

ねえ、どうして早く家に帰らないといけないか、事情は説明したよね? 全部言ってあるよね?

母の命に関わる事なんだから。天秤にかけても傾くのはどちらか、決まっています。

 

何の配慮もできないあの上司との押し問答の様子は、明日の投稿へ…。あああー。

両手を上げてひっくり返る猫の画像
-お手上げする猫-