施設が変わり環境が2転したので、そのストレスで認知症が進行するかもしれないと思っていたけど、そこはあまり心配ないようでした。逆にいい変化がありました。
以前、母は血圧が高くて降圧剤を飲んでいました。でも脳神経外科に通院していた時、薬の効果がなく、いつも140~160mmHgもありました。
降圧剤の種類は変わっていないのですが、血圧が下がるようになりました。冬は高血圧予備軍と言われるくらいの数値です。夏は薬を飲むと下がり過ぎるくらいでした。
食生活などの生活習慣は、それほど変わっていません。なのに高血圧が改善したという事は、そもそも高血圧の原因が食生活や血管の病気のせいではなかったんではないでしょうか。
考えられる原因として想像できるのは「緊張状態の持続」のせい。思い当たるのは父との日常生活です。24時間365日…、父とずっと同じ屋根の下に二人きりでいなきゃいけない、って想像しただけでもわたしには無理です。
グループホームにいる間は全く父とは会っていませんでした。小規模多機能型居宅介護に通い始めると10~11時間施設で過ごして、家にいる12、3時間の内の8時間は寝ています。その他の数時間、父となるべく接触させないように気を付けていました。
大きく変わったのは、これです。父と接触する時間が格段に減った、という事。だから血圧が落ち着いたんだとわたしは思っています。
精神安定剤を4種類も朝夕に分けて飲んでいましたが、それも少しずつ減って、3年後には1種類1日1回のみになりました。
認知症の周辺症状の悪化(ひとり歩き)だけでなく、高血圧の原因でもあったなんて…。