2023年の認知症の人のひとり歩きで、行方不明になった人は19,309人でした。行方不明者の総数84,910人中22.7%で、一番多い。そのうち、亡くなったのは553人。
警視庁の発表だから、警察に届けた人の数ですね。
家族の力だけで見つかった人や、地域包括センター・自治体の協力で見つかった人、その他の民間のサービス(GPS発信機・警備会社の見守りサービスなど)を使って見つかった人、それら警察に届けなかった人達の数を入れると、もっと多くの人が、悩まされているんじゃないでしょうか。
2023年の認知症患者数は公表されていないみたいなので、その前の年で比較してみます。
2022年の認知症患者数は、4,430,000人と発表されています。65歳以上の高齢者の12.3%です。(推計←え?)
同じ2022年の認知症患者の行方不明者は、18,709人。つまり認知症の人の内、行方不明になって警察にお世話になったのは0.4%です。
3年前のデータしか確認できないっていうのが、ちょっと…? 認知症患者数はまだまだ増えると言われて、問題だとしている割には…? 本当は警察も政府も、そんなに問題だと考えていなかったりして。考えていないから、何も対策しないのでは? 少数にさく労力はないって? (個人の感想です。)
あの人たちが、19,309という数値を多いと考えているのか、少ないと考えているのか。どう思いますか。どの分野でも、あの人たちと一般国民の認識の乖離は、やっぱり大きそうな気がします。多数決の国なので、ね。