今や、認知症に関する本ってたくさんありますね。

体験を綴っている本。患者さんとの付き合い方に関する本。認知症という病気に関する本。

タイトルもさまざまで、初めての介護、とか、最初に読む本とか。

もしかしたら、同じような内容なのかもしれません。でもたぶんちょっと違う。なぜなら書く人が違うから。

たくさんあるので最初にどれを読めばいいか、迷うと思います。

 

わたしのおすすめは、全部読む事です。

 

以前、中国語を勉強していた時、入門編(あるいは初級編)の参考書を4冊読みました。

内容はほぼ同じです。

何が一番違うかというと、わたしが想像しやすい表現とそうでない表現があるんです。その違いによって、内容がスッと頭に入ってくるかどうか。

 

例えば、中国語のr(アール)の発音の説明で、「巻き舌」「反り舌」「丸め舌」と著者によって表現方法は違いました。

舌の形なので普通見えません。他人のも見えないし、自分のも見えない。説明を受けて自分の舌がどうなっているのか、想像して発音するしかありません。「巻く」のと「反る」のと「丸める」のと、どれをイメージして発音するのが一番いいのか、想像してやってみるしかありません。

答えはいっぱいある。本の数だけある。いつ、どの本で自分にあった答えが出てくるか自分が求めている答えが出てくるまで。

わたしのおすすめは、全部読むことです。

時間がないのはわかります。

でも1冊読んで、うちのケースには当てはまらない、とがっかりして望みを失くすよりは、

絶対いい。

認知症にはタイプが複数あるし、ひとつのタイプにもケースはさまざまあるから。