住宅型有料老人ホームに介護サービスはついていません。夜間常駐する職員は、一人しかいません。看護師、介護職員は必ずしも配置されているわけではありません。(施設によります。)

そして住宅型有料老人ホームに限らず、どこの施設でも外出・外泊は自由です。ただコロナ感染予防のため、制限しているところはまだあるかもしれません。

つまり、認知症の人には向いていないと思うんです。

認知症に対応しているのは、グループホームです。グループホームの正式名称は、認知症対応型共同生活介護施設です。名前に「認知症」も「介護」も入っています。

日中は3人に1人の介護職員、夜間は1ユニットに1人。1ユニットは4人~9人。1施設に最大3ユニット。ということは夜間の職員は1人~3人。利用者4人~9人につき1人います。

グループホームは、定員割れしているところが多いと聞きました。利用料金は住宅型有料老人ホームより安くて、認知症の人に対する介護サービスも充実しているのに、入居する人が少ないのは、どうしてか。

母がグループホームに入居したら、ケアマネージャーはホームのケアマネージャーが担当となりました。特別養護老人ホームも入居したら、ホームのケアマネージャーに変わりました。

住宅型有料老人ホームに入居しても、ケアマネージャーは変わらないところが多いんじゃないかと思います。住宅型有料老人ホームには、ケアマネジャーの配置が義務ではないので。

ケアマネージャーは自分の担当が減るから、認知症の人でもグループホームを薦めない事が多いと聞いた事があります。だからグループホームは、空きがいっぱいある、らしいです。ケアマネージャーの担当人数は、お給料に直結するので、減らしたくないと思うケアマネージャーがいるのも仕方ありません。そういう仕組みだから。

母の最初のケアマネージャーのように、グループホームを紹介してくれる人もいます。

ちなみに似たような名前の施設で、介護付き有料老人ホームと健康型有料老人ホームがあります。簡単に違いを言うと、

  • 住宅型有料老人ホーム・・・生活支援サービス付き
  • 介護付有料老人ホーム・・・介護、生活支援サービス付き
  • 健康型有料老人ホーム・・・健康で自立している人のみ(介護が必要になると退居)

詳しくは、こちら。→ 【有料老人ホームの類型】厚生労働省.pdf

厚生労働省のサイトに掲載されているPDFの1ページ目の一部の画像
【有料老人ホームの類型】

介護付有料老人ホームは、認知症で要介護1でも入居可能です。そしてケアマネジャーが配置されるので、入居するとケアマネジャーが変わります。似たような名前でも全然違います。

認知症の症状について介護施設についても、認知症を取り巻く社会の仕組みについても、家族がちゃんと知識を持って対応しなきゃいけませんね。

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