認知症は進行すると、自分の家を自分の家だと認識できなくなります。

わたしの母も、通いのサービスから帰って来て家に入る時は「お邪魔します。」と言って、入るようになりました。一旦家に上がって、ここ(猫)を目にすると、自分の家だとわかるみたいで、くつろぎ始めます。

でも、母とは違うケースもあります。

わたしの伯母のケースです。息子さんと同居していたのですが、認知症の症状があり伯母も自分の家だと認識できなくなったそうです。そして自分の家だと認識しないままなので、「勝手」をしなくなったそうです。例えば、冷蔵庫を勝手に開けない、とか。お菓子が置いてあっても、勝手に食べないとか。自分の家なのに、遠慮してたんですねえ。食事の時も他所様の家でご飯をいただいているような感覚なんでしょうか。

母はそういう「勝手」はしていました。ここのおかげでしょうか。甘いものが好きなので、冷蔵庫を開けて探してたり、なかったら閉めて、また開けて見たり。冷蔵庫の中でもテーブルの上でも、何か見つけた時は指さして「これは?」と言います。食べていいかどうかを聞いています。

唯一はっきりとわかる「母の好きなもの物」なので、ついつい「いいよ、食べて。」って言ってしまいます。糖分の取り過ぎには注意しないといけないんですが、

デザートの器をテーブルの上に3つも並べて嬉しそうな母の画像
どうして、3つもあるの?

まあ、いっか。自分んちと思えているのなら。