2024年12月12日、公益社団法人認知症の人と家族の会が、認知症のある方でも安全に外出できるように、緊急要望書を警察庁・厚生労働省に提出したそうです。

【公益社団法人認知症の人と家族の会サイトより】

1.警察の情報共有の全国統一と対応の強化

2.年齢制限をしない対策を全国一律の指針

3.SOS徘徊ネットワークの評価と見直しと充実、適切な用語

4.GPSなど指針の整備と、意思の尊重

5.異変時の声かけ、認知症の人にやさしい地域づくり

6.「認知症ヘルプマーク」等の指針・普及

「要望した」っていう事は、現時点ではできていないって事なんでしょうね。「なんでしょうね」っていうか、よくわかります、できていない事が。

特に1番。

県をまたぐ捜索はしてくれないという記事をよく見ます。それが何よりわかるのが、 【警察庁サイト】 です。行方不明者の情報を掲載しているページなんですが、すべて県別。

大雨の日や夜間の捜索もしないって記事もよく見かけます。

捜索のため、スマホの履歴を見たいと家族が電話会社にお願いしたら、契約者本人にしか見せられないと、断られたという記事も読んだことがあります。警察が要請したら見せてくれるんじゃないの?  警察はそういう事はしてくれないの?

まあ、数字に出てます。警察が見つけた認知症行方不明者は26%…。発見した人の割合は、約半数が偶然声をかけた人だそうです。(数値データは【愛知県の調査】より)

実は一番少ないのは家族、9%だそうです。わたしみたいに、「思い込み」で探すからでしょうか?

もう1つの問題点は、3番。行方不明者対策が市町村ごとにある事。つまり地域で違うシステムの「徘徊ネットワーク」だという事。わたしの住む市と隣の市でも違います。どこに行くかわからないんだから、近隣の県・市町村、全部のネットワークに登録しないといけないのかな?って思いますよねえ。

そして、このサイトの下の方にある「身元不明の人の情報」を掲載している厚生労働省のサイトでも県別です。

1番も3番もそれぞれの自治体の連携が取れていない証拠です。つまり? それを統括すべき国が何もしていない事の証拠ではないでしょうか。

いつも思うんですけど、対策が遅い。現段階で、認知症患者は増え続けているのに。これからもっと増えると予想されているのに、間に合うんでしょうか…。不安しかない。