父は夜、眠れないとイライラして落ち着かないみたいで、散歩に出かけてしまいます。夜中1時とか2時に、ですよ?
ある時、警察の職質にあったそうです。妹は「怪しまれて当然。」と言っていたけど、もしかしたら認知症の徘徊じゃないかと心配されて、声をかけられたんじゃないでしょうか。
行方不明になった認知症の人を、警察は夜間は捜索しない場合があるという記事を読んだことがありますが、わたしの住む町の警察は探してくれました。そして夜中の2時に行方不明になった母が見つかったという連絡があり、迎えに行きました。
以前の投稿で「徘徊するママリン」というドキュメント映画を紹介しました。大阪に住む認知症の母とその娘さんの映画です。それを観ると大阪の警察も夜中に探してくれそう。
地域によって対応が違うんでしょうか。
夜中に一人で歩いている高齢者は目立つから、見つけやすいと思うんですけどねえ。住宅街でも車道沿いの歩道でも、通行している人は少ないから、目立ちますよねえ。だから父も怪しまれて、声をかけられたんだと思うんですけど。
どうして夜中は捜索できないケースがあるんでしょう? 状況によりけりなんですかねえ? でもその判断基準がわからないと、家族はモヤモヤしますよねえ。
ちなみに認知症の人のは「ひとり歩き」です。家を出た時はちゃんと目的があって、出かけているから「徘徊」ではありません。その目的をすぐに忘れちゃうだけです。
去年、「公益社団法人認知症の人と家族の会」が、政府や警察に適切な用語への見直しを要望したのは、この「徘徊」という言葉のことなんじゃないでしょうか。
父の行為こそ「徘徊」ですよ。眠れないってだけで、目的もなく夜中にウロついているんだから。