いつだったか、認知症専門医の長谷川先生が動画内で、「認知症のリスクは36ある。」と言っていました。でも先生は、36個のリスクを全部言いませんでした。

そんなにあるの?ってビックリして、そして何があるの?って思って、ネットで調べました。ネット上では、下の表のようなリスクが言及されていました。

No. リスク 影響
1 高血圧(生活習慣病) 脳血管の損傷
2 脂質異常症または高脂血症(生活習慣病) 脳血流の低下
3 高血糖→糖尿病(生活習慣病) 脳血管が損傷して脳血流が低下する。
4 血行不良 脳血流の低下
5 歯周病、虫歯(関節的原因)→歯の本数が少ない→噛む力の低下 脳への刺激減少
6  過剰な飲酒・暴飲(生活習慣病の原因) 脳の萎縮、脳の栄養障害
7 運動不足・寝たきり(生活習慣病の原因) 筋力低下
8  喫煙 受動喫煙(生活習慣病の原因) 認知機能の低下
9 中年期の肥満・内臓脂肪の増加(生活習慣病) 脳の白質(神経細胞をつなぐ神経繊維があるところ)が減少
10 食が細い・痩せすぎ→低栄養 脳の栄養不足
11 栄養の偏った食事・好き嫌いが多い(関節的原因) 不足する栄養が出てくる。NO.12,13,14へ
12 ビタミンB群不足 ホモシステインの蓄積によって神経にダメージ
13 ビタミンD不足 認知機能の低下
14 肉の摂取量が少ない。たんぱく質不足。 アルブミンというたんぱく質(脳の機能を維持する)の量が少ない。
15 加工赤身肉(ベーコン・ソーセージなど)をよく食べる。 加工赤身肉を多く摂取した人に認知症が多い。
16 水分を取りたがらない。(水分不足) 集中力や記憶力、判断力の低下
発症後は症状を悪化させる。
17 頭部外傷(脳卒中 脳挫傷 脳震盪、頭蓋骨折など) 脳の構造や機能に影響
18 教育不足(小児期~成年期 教育期間の短さ) 認知予備能(脳の機能維持に繋げる潜在的な能力)を鍛えていなかった。
19 知的好奇心の低さ・知的活動不足(勉強をしない、新しい事に挑戦しない。) 脳への刺激が少ない。
20 視力喪失 視力障害 斜視 認知機能の低下
21 難聴(関節的原因) 人とのコミュケーションに支障 No.23へ
22 姿勢が悪い・骨格の歪み(関節的原因) 運動の不足・活動性の低下→社会性の低さ No.23へ
23 閉じ籠り 希薄な人間関係 社会的孤立 脳への刺激不足、身体機能の低下、精神的な不調
24 うつ病 抑うつ うつ病性仮性認知症
25 長期的・継続的なストレス 脳の血流悪化→神経細胞にダメージ
26 無趣味、無職 脳への刺激の減少
27 後ろ向きな思考・ネガティブな感情 認知機能の低下や、抑うつ症状を悪化
28 黒カビ(関節的原因) 活性酸素を増加させる。No.29へ
29 活性酸素の過剰発生 脳細胞の損傷
30 睡眠不足(6時間以下)(関節的原因) アミロイドβの蓄積を促進 No.32へ
31 睡眠の取りすぎ(9時間以上)(関節的原因) 睡眠の質が低下→アミロイドβなどの老廃物を排出できなくなる。No.32へ
32 アミロイドβ 蓄積すると神経細胞の障害を起こす。
33 水銀 神経毒性の高い重金属で、脳細胞に悪影響
34 窒素酸化物(NOx)や微小粒子状物質(PM2.5)黄砂など 大気汚染の高い地域に住む高齢者に認知症が多い。
35 遺伝的要素 家族性アルツハイマー病
36

あと1個、見つけられないんですよねえ。何か知ってますか? 間接的原因を一つにまとめるともっと減るんですが…。

ちなみにNo.32のアミロイドβは原因と言われていたけど、蓄積しても発症しない人がいるらしいので、まあリスクの一つにすぎないのかな、って感じです。

「生活習慣病を予防すると認知症予防になる。」って聞いた事ありませんか。調べた限りでは、それ以外の要因もあるようなので、生活習慣病もリスクの一つってだけな気がします。

最後に長谷川先生が、認知症の予防と言われるものをしているかどうか、ですが、「全部はできない、」って言ってました。好きな物は食べたいし飲みたい、って。好きなのに我慢するとストレスになるから、だって。

唯一、実践したいのは、No.26の無職。職はなるべく長く、引退しないで続けたいと言っていました。

賛成!