今回は、認知症発症リスクの36個の内の1つ、 高脂血症(高コレステロール血症)についてです。正しくは「脂質異常症」です。
以前は「高脂血症」と言っていましたが、2007年に名称変更しています。LDL(悪玉)コレステロール値が「高い」だけでなく、HDL(善玉)コレステロール値が「低く」ても健康に悪影響があるという事で、「高」の字が入らない名称となったみたいです。
認知症発症リスクとされているのは、血管内にコレステロールが蓄積して脳血流を阻むから、ですね。
2年前のわたしの健康診断結果です。

まあ、基準値以内の数値ではあります、一応。そして「総コレステロール」の数値がまだ記載されています。
現在、総コレステロール値での判定をしなくなっているそうなんです。総コレステロール値での判定を採用している機関でも、基準値を「142~248」と見直しています。
総コレステロールの計算方法は↓
総コレステロール=HDLコレステロール+LDLコレステロール+(中性脂肪÷5)
新しい判定方法は、Non-HDLコレステロール値での判定です。計算方法は、↓
Non-HDLコレステロール=LDLコレステロール+(中性脂肪÷5)
そう。単にHDLコレステロールがなくなっただけです。Non です。LDL(悪玉)コレステロールと中性脂肪、と数値が「高い」と血管にコレステロールが溜まりやすくなるものだけになっています。この判定の基準値は「90~149」です。
判定方法が変更になったのも、名称変更と同じくHDLコレステロールが「低く」ても悪影響のある事が関係してそうですね。

下の画像は3年前の母の健康診断の結果です。

コレステロールはどっちも低く、中性脂肪が高いです。3つの内2つアウトです。中性脂肪は以前からだいたい高いんです。中性脂肪が高くなる原因は糖質や脂質の取りすぎです。スイーツ、大好きだからなあ。
リスクに赤信号でしたよね。
脂質異常症そのものでは、何の症状も出ません。なので、年1回の健康診断の数値で自分の状態を確認するしかありません。
… わたしも気をつけよう。