母の7回目のひとり歩き(行方不明)のあと、特別養護老人ホームへの入居を考え始めました。この時、母は要介護3でした。歩く速度は遅くなったけど、ひとり歩きができるくらい歩行は達者だし、トイレを失敗する事が時々あるけど、誘導すればトイレの中で一人でちゃんとできます。季節によって食欲不振な時もあるけど、全体としてはよく食べる方です。小規模多機能型居宅介護施設に通うのを、毎日楽しみにしていました。でも、ひとり歩きの原因、というか促すような事をされたら、どんなにわたしががんばってもそんなささやかな毎日さえ送れません。
7度目のひとり歩きの詳細は、以前の投稿 「完璧な介護なんてない」 「ひとり歩き、再び」 「疑惑、再び」 で。
そんな事するなんて信じられないと思われるかもしれませんが、父にはそれができる人だというのは、こちらを読めばわかります。「水色インコの自由」
そこまで性根は腐ってないだろうと思いたかったけど、そのせいで何度もひとり歩きを許してしまうと、母を危険に晒すことになります。ちゃんと現状把握をしないと。
2010年に台湾で放送された「結婚って、幸せですか」というドラマがあります。旦那さんが浮気するドラマなんだけど、女性同士のバトルがメインのドラマではありません。旦那さんが、浮気相手と一緒になりたくて、奥さんと離婚したくて、奥さんに対して残酷な事をします。もうそれは無慈悲に。
わたしはそのシーンを見た時に、「仮にも今の妻に、そんなひどい事ができる夫なんて、現実にはいないでしょ。」と思っていました。ドラマだからね、って。
このドラマの話をしたのは、父も浮気をしていて状況がよく似ているからです。わたしが高校生の頃、その後の家を離れていた間は未確認ですが、今回の最低2回の浮気は確実です。
どうして確実なのか。高校生の頃のは、父に浮気を自慢されました。2回目は、妹の旦那様が男二人になった時に聞いてくれて、その時もにこやかに肯定したとか。未確認の時期はありますが、常習犯だと思います。
浮気が、父が認知症の母に非情なことができる理由に違いありません。
あのドラマは大袈裟ではありませんでした。母がいなくなってくれればいいと思って、命の危険もあるのに、ひとり歩きを促していたんでしょう。
父には楽しく浮気する相手がいて、認知症の母を邪魔物としてしか見ないのなら、ただ家で過ごすだけの事ができなくなる気がしていました。
浮気だけならまだしも、介護妨害するなら、特別養護老人ホームへの入居を考えなきゃいけません。
考えたくないけど。まだ家で見れると思っていたけど。