6回行方不明になり、警察署でお説教されたあと、ケアマネージャーさんの声掛けで、妹も交えて家族会議をする事になりました。

母の今後のケアについて。

最初は「父に気をつけるように」とケアマネージャーさんが念押しして、話を進めようとしました。

すると、父から衝撃発言が。

「オレは家を出る」

ん?

ケアマネージャーさんも唖然。

家族会議は?

「オレはもう面倒は見ない。荷物の準備もできている。」

とバッグを持って来ました。いわゆる介護放棄です。まあ放棄というか初めから何もしてませんが。

「疲れた」とか言います。

え? 疲れるほど何をしてたっけ?

家を出てどこに行くのか聞いてみると。

「友達のところ」

子供か!

とはわたしの心の中でのつっこみです。

 

でも、その答えでわかった事もあります。わたしにはなんとなく予想できた事があって、もうそれ以上は何も言いませんでした。(この場は、母のひとり歩きについての家族会議なので)

その後はケアマネージャーさんが話を進めてくれました。

「ずっとそのお友達のところにいらっしゃいますか? 奥さんが落ち着くまで。」

「あなたが出て行った後、娘さんのお給料で奥さんの面倒を見ながらふたりで生活するのは、無理があります。」

「本当に出て行くのなら、離婚して、奥さんを娘さんの扶養家族にして、二人とも生活保護を申請するのも選択肢です。」

「二人が生活して行けるように、この家を二人の名義にするとか、仕送りをするとか」

 

などなど、とても、というかふつうに、常識的で現実的な意見を言ってくれました。大人の意見です。

父が出て行くのは賛成です。それが唯一の効果的なひとり歩き対策だと思っていたからです。でもなぜそれを言い出さないかというと、「生活費」の問題が大きい。

 

父がなんと言うか…

 

「じゃあ、やめる」

 

子供か!