グループホーム入居から1ヶ月後くらいの敬老の日に、ホームのイベントに参加しました。
近所の幼稚園の生徒やホームのスタッフさんの(はっきり思い出せないけど)歌や劇を、鑑賞しました。
体内に蓄積した薬が減ってきたせいか、うるさい父がいないせいか、母の様子はごく普通、わたしがよく知る穏やかでおとなしい雰囲気に戻っていました。
ちなみに「うるさい」とは、父がいない所でケアマネージャーさんが「どうしたいですか? ご主人の事どう思っていますか?」と聞いた時、答えた一言です。父と生活を別にする案が出ていた時の事でした。ケアマネージャーさんも、まだまだ母と意思疎通ができると思っていたので、一応聞いてみたのだと思います。
父は「どうせ言ってもわからない。どうせ何を言っても覚えていない。」からと、言いたい放題、暴言、悪口ばかり言っていました。
わたしは、母はわかっているのにわざとわからないフリをしている時もあったんじゃないかと思っていますけどね。
認知症の症状として、自身の言動はすぐに忘れてしまうのがありますが、その時に抱いた感情は残るそうです。
父がどうせ覚えていないからと吐いた暴言自体は、確かに覚えていないかもしれませんが、その時父に対して抱いた感情は忘れない、という事ですね。しかもイヤな感情ほど残りやすいらしいです。
その認識をもとに、「よい対応」として本に載っていたのは「よい感情を残す」ことです。
具体例としては、認知症患者さんが拒否したがることをしてもらう前には、まず「ごめんね」と謝るといいそうです。あとは誉め言葉や感謝の言葉は積極的に言葉に出していく事。それを積み重ねていくと「よい感情」は残っていくんでしょうね。
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父は悪い例の見本そのもです。
自分を省みない父が自宅にいる限り、母が自宅で落ち着く事はないのかなあ。